<社団法人 全国栄養士養成施設協会 後援>
- 事業名称:
- 食育SATシステム診断短時間で自分の食生活の改善策がわかるって、本当?!
- 実施日:
- 平成23年11月5日(土)、6日(日)「聖栄葛飾祭」開催日
- 開催場所:
- 東京聖栄大学「聖栄葛飾祭」会場(1号館133教室)
- 実施内容:
- 詳細 下記
- 当企画の参加者数:
- 276名
I. 企画内容
誰でも直感的に理解できる体験型食事教育システム(食育SATシステム)を活用し、自分の食生活の改善策や食生活の望ましいあり方を管理栄養学科在学生が参加者と共に考える。
実物大のフードモデルを選んでセンサーボックスに乗せるだけで、瞬時にその食品のエネルギー、栄養素量を計算し、モニター画面上で確認できる。見えない栄養素や自分に合った量や食べ方が身近にわかりやすく、直感的に理解できる。
管理栄養学科在学生にとっては、地域住民の方との食事相談の対応やコミュニケーションのとり方等は授業では学ぶことができない貴重な体験の場である。
参加後約3か月を経ての体重管理を中心とした生活習慣の変化を調査することで、行動変容の実態にふれる。
具体的な方法・流れ
- 属性調査
- 食べたものを模型から選択
- トレーをSAT診断の機械に乗せ、食事を診断
- 適正食事量を説明
- 食事相談(個別)
- モニタリング(3か月間の体重記録) 開始1か月後に介入(葉書を送付)
II.アンケート集計結果報告
- 実施日:
- 平成23年11月5日(土)、6日(日) 聖栄葛飾祭において
- アンケートの方法:
- 実施日に来校し、当企画に参加された方々に用紙を配布し、記入。
(当企画の参加者数:276名)
1.参加者の内訳
アンケート回収枚数:151枚 アンケート回収率 54.7%
2.SAT診断・食事相談の満足度調査結果
アンケート回収枚数:191枚 アンケート回収率 69.2%
1.性別
2.年齢
3.大学祭への参加回数
4.SAT診断への興味
5.SAT診断・食事相談を行なって、改善点は見つかったかどうか
6.日常の食生活の中で貴方の実践できそうな項目
7.モニタリング(自己監視法)をするかどうか
8.SAT診断を行い、どうであったか
9.食事相談を行い、どうであったか
10.参加者の感想
新しく知ることができた・勉強になった
- 塩分の摂り方を、教えていただいた。とてもわかりやすかった。
- 塩分の摂り方を工夫した方がいいと思った。
- カロリーを少し減らすだけで痩せると聞いて希望が持てた。
- 自分の筋肉が少なすぎるのがよくわかりました。
- とても為になりました。
- とても勉強になりました。
- 初めての食事診断でしたので、とても為になりました。
- 食品分析表の改定もあったのでそれが聞けてよかった。
- 日常の食事を見直すよいチャンスになりました。
- 食べる時間や、工夫についてアドバイスをしていただき、とても役に立ちました。
- いつも食べている量が多いのでは?と疑問におもっていましたので適量が分かってとても良かったです。
- バランスの良い食事が大切。
楽しかった
- 面白かったです。
- サット出来て楽しかった。
- 楽しかったです。
- とても面白かったです。ありがとうございました。
企画がよかった
- 「昨日の夕食」というのが具体的でよかった。
- SAT診断はとても興味深かったので参加しました。
- 人気のあるコーナーだった。
- 自分の目で直接感じ取れたのは、よかったと思いました。
食品サンプルについて
- きゅうり・シチューのサンプルがなかったです。
- 料理サンプルが少なかった。
- 食材の選択肢がもう少し増えるとより良いかな。
- 食品の量が明確にわからなかったので、バランスがとれているか微妙です。
学生の対応について
- ていねいな説明、ありがとうございました。
- かなりマネジメントがしっかりしていてよかったです。
- 大変親切でした。
その他
- 健康を気にする割には実践はしていない。
- 自分でわかっていても毎日のことだから出来ない日があった。
- 有料でよいので、定期的に食事診断・食事相談が受けられることを望みます。
3.ストレス源チェック [宗像恒次博士監修]
ストレス源:思い通りにならないことに見通しが持てず、支援もないことが、ストレスを生む。
(アンケート回収枚数:178枚 アンケート回収率 64.5%)
4.学生担当者の感想
良かった点
- 知識不足、コミュニケーション不足を認識することができた。
問題点
- 参加者のライフステージが多岐にわたるため、臨機応変に対応できる力が不足していた。
III.総括
今回、社団法人全国栄養士養成施設協会の助成を受け、食育SATシステム診断による住民への食生活改善相談の企画が行なわれた。
食育SATシステムを活用することで自分の食事量を知ることをきっかけに、見て・聞いて⇒理解して⇒気づいて⇒行動・実践へ という手順は実際の生活へと結びつける有効なステップであった。行動・変容ステージから見ると、準備期・実行期の方が多くいた。
当企画の参加者数は276名、アンケートの回答者は151名(属性調査表)、191名(SAT診断・食事相談の満足度調査表)であった。このうちモニタリング(自己監視法)に参加すると答えた者121名であった。3か月のモニタリングの結果、34名の返却があり、最後まで実践できた者30名、途中まで実践できた者4名であった。
将来、栄養相談を実践する立場となる学生にとっても、地域住民の問題点や今後何を学んでいけばよいのかということを感じ取り、これからの学習に対する意欲や姿勢を高める機会となった。
今後、このような企画をするにあたり、学生に対して、住民のライフステージの問題点を具体的に示し、シュミレーションを通して心構え・自信をつけさせたうえで実践させることの必要性を研究と教育に携わる者の立場として考えさせられた。
なお、今回の取組みは管理栄養学科の学科長をはじめ多数の教員の協力を頂いて実現出来たことに感謝致します。
企画・推進
東京聖栄大学
健康栄養学部 管理栄養学科
- 担当学生
- 4年生 16名
3年生 12名
2年生 7名 - 准教授
- 植松 節子
- 助教
- 佐川 敦子
- 助手
- 吉田 真知子