食品学科
食品学科って?
調理や食材といった基本から、栄養、食品開発、安全性、フードビジネス関連まで、
食にまつわるあらゆることを
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また、実習・実験も多く、楽しみながら実践力を身につけることができます。
食品学科の特色
進路や興味に
合わせて選べる
ユニークな授業
食品の開発、衛生管理からプランニングに至るまで幅広い分野の科目を開講。一人ひとりの興味を満たし、才能を伸ばせる授業が充実しています。
少人数クラスで
先生との
距離が近い
クラス担任をはじめ先生との距離が近い。だから、質問しやすい。学生の個性や希望に応じた丁寧な指導が受けられ、安心して学ぶことができます。
独自の
インターンシップ
研修制度も充実
本学独自のインターンシップや国内の食品産業見学、海外食文化研修を実施。実践的な体験を通して、進路や夢の実現をサポートします。
学びの領域
食をつくる
加工食品からレストランのメニューまで。
味や栄養はもちろん、トレンドや新たな食文化なども視野に入れながら、
高度な調理・加工技術と幅広い知識を学びます。
調理学/基礎・応用調理実習、創作メニュー実習
調理の過程でおこるさまざまな現象を、温度や物理特性などの数値で科学的にとらえる「調理学」。そこで学んだ理論を実際に作りながら検証する「調理学実習」。日ごろから不思議に思っていた「なぜ?」の答えが見つかりすっきりしました。4年次の創作メニュー実習は大変だけどその分やりがいもあります。
食品加工・貯蔵学/食品加工実習
缶詰、豆腐、トマトケチャップなど、身近な加工食品を原材料から作ります。パッケージも工夫し、オリジナルのジャムや缶詰を作る楽しさを味わえます。ジャムづくりの技術は聖栄葛飾祭(大学祭)で役立っています。加工食品に欠かせない保存性や殺菌の理解も深まります。
製菓・製パンの科学/製菓・製パン実習
菓子類やパンの原材料の特性や役割を学んでから、プロの先生方に和菓子や洋菓子、パンの基本的な製造技術を教わります。和菓子では三角ベラという道具を使って初めて季節の練切に挑戦しました。
普段何気なく食べているスイーツやパンの製造方法を学ぶことで、食の楽しさがさらに広がります。
食をサイエンスする
食品の成分や機能性、衛生管理や品質管理などの知識や技術は、食品を扱う上で欠かせないものです。
多くの実験や実習を行いながら、機能性や安全性といった側面から食にアプローチします。
食品衛生学/ 食品衛生学実験
この授業では安全性に関わる細菌、ウイルス、寄生虫や有害物質の特性を学び、実際に食品を使って検査・分析を行います。飲料水の水質試験、鶏卵の品質検査、魚介類の鮮度試験などを通して、安全な食品を選ぶことや適切な保存の大切さを実感。日常生活でも鮮度や安全性に対する意識が高まりました。
食品学総論・各論/食品学実験
食品に含まれる成分の量を、食品成分表の公定法を用いて測定し、食品分析の基礎知識と技術を身につけることができます。小麦粉中の水分や、牛乳中のタンパク質、醤油中の食塩など、いろいろな食品の成分を測定して比較することで、食品成分表への理解も深まりました。
食をプランニングする
食品の開発では、だれに、どんな商品を、どんな売り場で、どのようにPRするか、
といったことも考える必要があります。
食品をより良く魅せるフードコーディネートの技を修得し、
コミュニケーション力にも磨きをかけましょう。
フードコーディネート論 / フードコーディネート実習
講義科目では、メニュープランニング、テーブルウェア、マナー、店舗マネジメントなど、食のさまざまなシーンを演出する幅広い基礎知識を学びます。実習では、テーブルコーディネート、フラワーアレンジメント、料理のスタイリングと撮影など、初めて体験することが多くて楽しいです。
商品・店舗プランニング
1・2年次に学んだ知識・技能を生かし、テーマにそった商品や商品の魅力を伝える販売コーナーを考えたり、店舗のコンセプトプランニングを行います。「パッケージに必要な要素は?カラーコーデはどうする?」など、デザイン面での試行錯誤も重ねていきます。
食品学科の在学生にきいてみた!
在学生に一番好きな授業などをきいてみたところ
R5年度入学
長野県県立伊那弥生ケ丘高等学校出身
R6年度入学
千葉県立
東金高等学校出身
R6年度入学
東京都立
北桜高等学校出身
R6年度入学
埼玉県立
松山高等学校出身
R6年度入学
私立浦和学院高等学校
ゼミナール・卒業研究
3年生で研究室に配属されゼミが始まります。ゼミでは自分が興味を持ったテーマについて専門的な文献を読み知識を深めたり、聖栄葛飾祭への出店・展示を担当することで実践力に磨きをかけます。卒業研究は大学4年間の集大成。先生と相談しながら、ゼロから実験や調査の計画を立てて進めるのはたいへんですが、新しいことが発見できたときの達成感は格別です。
取得できる資格
宿泊研修・海外食文化研修
新入生宿泊研修や市場見学ツアーでは、食品工場見学をしたり、早朝の市場で競りを見学したり。食品製造・流通の現場を知る体験ができます。また、2月の海外食文化研修(全学年希望者)では、一般の海外旅行ではできない外国の多彩な食文化の体験ができます。
研究室紹介
文末に「…」がある文章はクリックまたはタップで全文を表示します。
調理学研究室(𠮷田光一)
食品微生物学研究室(山本直子)
食文化研究室(福留奈美)
食品学第1研究室(荒木裕子・折口いづみ)
情報処理研究室(岡本直也)
食品衛生学第1研究室(貝沼章子)
食品加工学研究室(片山佳子)
応用微生物学研究室(北村義明)
食品生化学研究室(福田亨)
英語第1研究室(植芝牧)
調理科学研究室(熊谷美智世)
食品学第2研究室(篠原優子)
インターンシップ
企業、官公庁、自治体など実社会での仕事を体験し、
社会人・職業人としての在り方を考える契機として
本学独自のインターンシップ体験談
アサマ化成株式会社
天然素材由来の食品添加物の研究開発・製造・販売を行っている会社。インターンシップは2週間で、葉物野菜の褐変抑制に効果のある添加物について試験を行いました。
主に「微生物実験」で学んだ内容を活かせる場面が多くありましたが、その一方で知識や技術不足を痛感し、日ごろの学習の大切さを再認識しました。会社の方々は試験業務と並行して取引先対応や営業など複数の業務をこなしており、その対応力に驚きました。インターンシップを通じて臨機応変に動ける力の大切さを強く感じました。
株式会社東天紅
創業1961年の中国料理専門店で、レストランの9店舗に加えて宴会場を経営し、婚礼、法要など幅広いシーンにも対応。インターンシップは5日間で、レストランや宴会場の接客業務を行いました。
接客業務を通して、たとえば就活で企業と接するときや社会で人と接するときに役立つスキルや心構えなどを学ぶことができました。レストランと宴会場では接客の仕方が異なり、お客様に応じた対応が求められる場面が多々ありました。柔軟に動ける対応力を身に付けることができたと感じています。
インターンシップでの仕事の内容
レストランや宴会場での接客業務です。まず身だしなみ、お辞儀の仕方、姿勢、足の開き方、接客用語の講義を受けた後、実際にレストランや宴会場で接客をしました。トレンチを持ってメニューの説明をしたり料理をお出ししたり、工場からの料理の搬入なども体験できました。
大学での知識や経験が役立ったか?
大学で学んだ食品の流通に関する知識が、工場から厨房への料理などの配送について理解を深めるのに役立ちました。また、インターンシップ中にプレゼンテーションの機会がありましたが、授業で身についたパワーポイント作成やプレゼンのスキルが生かされスムーズに行うことができました。
これから参加する人に向けてアドバイスするとしたら?
職場体験とは違って実践的なことを学ぶことができ、また、具体的に言葉遣いや接客マナーについても丁寧にご指導いただける貴重な機会でした。仕事内容が難しい場合もあって大変ですが、社会に出る前にはぜひ参加したほうがいいと思います。一日のインターンシップもありますが、期間が長いほど学びは深く経験も広がると思います。
広がる活躍のフィールド
食品学科
令和5年度 卒業生就職率
山崎製パン株式会社
パン製造・販売
令和3年度卒業
担当業務に在学中に学んだ、パン生地に関する知識や成型の技術等を活用しています。
壽食品工業株式会社
製菓・製パン材料
令和2年度卒業
担当業務を進める上で、大学の実験・実習での経験は直接・間接を問わず役に立っています。
旭酒造株式会社
日本酒製造・販売
令和3年度卒業
日本酒の土台となる酒母の管理等をしています。若手社員による銘柄「獺祭 登竜門」の製造にも挑戦しました。大学で身についた酵素や発酵の知識、衛生観念が役立っています。
株式会社シュクレイ
お土産菓子・製造・販売
平成30年度卒業
製造品の安全・品質確認や、新商品の賞味期限設定に必要な検査業務を担当しています。
株式会社LEOC
給食委託会社
平成30年度卒業
お客様に安全な食事を提供するために、事業所への内部監査や衛生指導を始め、社内の衛生に関する情報管理など、衛生に関する様々な業務を担当しております。
株式会社フードクリエイティブファクトリー
取締役/管理栄養士/料理研究家/ライター
平成21年度卒業
「食を通して大切な人との暮らしをもっと楽しく」を理念とする食のコンテンツ企画制作会社、株式会社フードクリエイティブファクトリーで、レシピ開発部門のプロデューサーを務め、大手食品企業にも多くのレシピを提供し、活躍されている。