インターンシップ

食品学科では、企業、官公庁、自治体など実社会での仕事を体験し、社会人・職業人としての在り方を考える契機として3年次に選択科目として実施しています。

卒業生の声

インターンシップ(実習先:日の本穀粉株式会社)

①インターンシップの実習先の企業について

私がインターンシップで実習した企業は、日の本穀粉株式会社という、主に和菓子の原料となる粉(上新粉やもち粉など種類は様々)を扱う会社です。日の本穀粉株式会社では、お米から粉にしたものをそのまま販売すること以外にも、それを使って和菓子や洋菓子を作り、米粉の用途を広げる提案も行っています。

②インターンシップの実習期間は何日でしたか?

実習期間は5日間です。私がインターンシップで行った内容は、細菌検査、アレルギー検査の見学、米粉の水分量の測定や加水量の違いによる弾性の違いを調べたり、米粉の顕微鏡観察、米粉を使ったお菓子やパンの試作、作ったお菓子やパンの官能評価を行ったり、補足説明や講義を受けました。

③インターンシップを通して大切だと学んだこと

まず、元気な挨拶や返事をすること、そして時間を守ることです。これらは、相手の方に良い印象を与えるだけでなく、信頼関係を築くことにも繋がります。また、社会人になるにあたり、必ず身につけておかなければならないマナーでもあるため、一番意識してほしいことです。

次に、受身でいるのではなく自分から行動することです。時には指示を待つことも大切ですが、待っているばかりでなく、今何をしているのかやわからないことを聞いてみたり、なんでもいいので積極的に周りの方々に声をかけて、自分にできることを探す努力が大切だと思います。

④インターンシップをこれから行う後輩へのメッセージ

挨拶をすることの大切さについてお話しましたが、私自身もインターンシップに参加していたときは、挨拶を返していただけなかったらどうしようと考えたり、恥ずかしい気持ちもあり、直接お世話になってない方には挨拶をしなくても大丈夫と思ってしまい、そのことでご指摘をいただいたこともありました。なかなか勇気を出せず、満足する挨拶を出来ないまま最終日を迎えてしまったことは、心残りでもありました。社会人として働くようになってからは、いつもこのときの事を思い出しては反省し、どんな方にも元気な挨拶をするように心掛けています。その結果、「黒川さんはいつも元気がいいね!」と言われるようになりました。

「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、人から聞くことよりも身をもって体験し、感じたことの方が、理解が深まります。学んだことや感じたこと、失敗して反省したことが自分の糧になり、社会人になったときに活かすことができます。皆さんも、インターンシップに参加して、自分の糧を少し増やしてみてはいかがでしょうか。「参加しておいてよかった!」と思える時が、必ず来ると思います。

黒川 紗希さん
健康栄養学部食品学科 微生物学研究室 2017年3月卒業
勤務先:滝沢ハム株式会社 栃木県 宇都宮短期大学附属高等学校 出身

山内 なつきさん

インターンシップ(実習先:アサマ化成株式会社)

私は食品添加物を扱う、アサマ化成(株)へインターンシップに行きました。社内では各研究室に分かれ、薬品や添加物に関する様々な研究がされていました。
実習期間中は、前半に抗菌力測定法についてご指導いただき、後半はある抗菌物質の活性測定法の開発について自主的に実験を行いました。期間は2週間でしたが、実際には睡眠時間を削って報告書をまとめたり、
次の実験の準備・予習をしたので、1ヵ月程会社へ通ったのではないかと思う程、充実したものでした。そのため、実習を終えた後は相当な達成感があり、就職活動を行う上での自信へとつなげることが出来ました。
このインターンシップという体験は、学内では決して得ることの出来ない様々な経験や知識、考え方が身につき、何より社会人のイメージを明確にするとても良い活動だと思います。
自身にとっても、自らの適性が明確に示され、仕事における責任感を身をもって知る機会となり、将来に活きるとても有意義なものになったと強く感じています。

山内 なつきさん
健康栄養学部食品学科 2011年卒業
アサマ化成(株)勤務  岩手県立水沢高等学校 出身

若山 優子さん

インターンシップ(実習先:福南食品工業株式会社)

私は、主に細菌検査と商品開発の実習を行いました。細菌検査は、大学で履修した微生物学実験での経験を活かすことができました。
商品開発では、社員の方が考えた分量で材料を混ぜ合わせ、スープを作っていきました。思い通りの味にするのは容易なことではなく、いくつも試作品を作りました。
試行錯誤の末、最終日には目指していた味をつくることに成功しました。少しの材料や分量の違いで変わってしまう『味』の繊細さを実感し、改めてこの仕事の難しさを知りました。
苦労して作った商品でも、必ずしも商品化されないという厳しさも知りましたが、商品化に至ったときの達成感は私が感じたもの以上なのだろうと思いました。

若山 優子さん
健康栄養学部食品学科 2010年卒業
清水農業協同組合(JAしみず)勤務  静岡県立静岡農業高等学校 出身

中川 澄太さん

インターンシップ(実習先:葛飾区役所)

私のインターンシップは、葛飾区内にある保健所で実習を行いました。保健所では、食品に関わるあらゆる業態を対象とした監視や指導を行う食品衛生監視の研修をさせていただきました。
一連の研修後、大学で学んだ知識を、ビジネスではない安全な食生活のために還元出来ることに気づき、是非この職に就きたいと思うようになりました。
食品衛生監視を通して社会に貢献することが私の今の目標です。そのためにも、これからもこの大学で多くを学んでいきたいと思っています。

中川 澄太さん
健康栄養学部食品学科 2010年卒業
横浜市(食品衛生監視員)勤務  新潟県立長岡農業高等学校 出身

インターンシップ受け入れ先企業(抜粋)

企業名 所在地 業務内容
アサマ化成(株) 東京都中央区 天然物原料を用いた食品添加物等の製造・販売
(株)秋葉牧場 千葉県成田市 観光牧場の運営と乳製品の製造・販売
葛飾区役所 東京都葛飾区 保健所での各種業務
神谷商事(株)神谷バー 東京都台東区 日本初のバー(電気ブランで有名)
ケミコムジャパン(株) 神奈川県横浜市 食品香料および風味原料の開発・製造・販売
壽食品工業(株) 東京都荒川区 ジャム等、果実利用加工食品の開発・製造・販売
(株)白松がモナカ本舗 宮城県仙台市 最中、羊羹等の和菓子の製造・販売
(株)中村屋 埼玉工場 埼玉県南埼玉郡 各種和洋菓子の開発・製造・販売、レストランの経営
(株)まごころ一級屋 千葉県富津市 焼き海苔製品の開発・製造・販売
山崎製パン(株) 東京都千代田区 各種パン類、和洋菓子の開発・製造・販売
ユニテックフーズ(株) 東京都中央区 ペクチンを原料とした、テクスチャー付与剤の製造・販売
米屋(株) 千葉県成田市 羊羹と和菓子の開発・製造・販売
銀座アスター食品(株) 東京都品川区 中華料理の製造販売
(株)ブーランジェリーエリックカイザージャポン 東京都港区 フランス伝統製法による各種パンの製造・販売
(株)ポンパドウル 神奈川県横浜市 製菓・製パン業

※順不同