<社団法人全国栄養士養成施設協会 後援>
- 実施日:
- 平成24年11月3日(土)、4日(日)
「聖栄葛飾祭」開催日 - 開催場所:
- 東京聖栄大学「聖栄葛飾祭」会場(1号館133教室、143教室)
- 当企画の参加者数:
- (1)身体計測コーナー 369名/
(2)SAT食生活診断・個別相談コーナー 279名
I. 実施内容
企画内容
本事業では地域住民への健康生活の意識づけまたはメタボリックシンドローム予防のための食生活改善を目的として、特定保健指導の中心要素である動機付け支援と積極的支援、支援型食生活記録を本学学生が身体計測および個別食事相談を取り入れて地域住民の行動変容を促す。
具体的には、身体計測コーナーにおいて、身体測定、骨密度測定および体成分分析測定を行い、食生活診断・個別相談コーナーにおいては、誰でも直感的に理解できる体験型食事教育システム(食育SATシステム)を活用し、自分の食生活の改善策や食生活の望ましいあり方を管理栄養学科在学生が参加者と共に考える。実物大のフードモデルを選んでセンサーボックスに乗せるだけで、瞬時にその食品のエネルギー、栄養素量を計算し、モニター画面上で確認できる。見えない栄養素や自分に合った量や食べ方が身近にわかりやすく、直感的に理解できる。参加後約3 か月を経ての体重管理を中心とした生活習慣の変化を調査することで、行動変容の実態にふれる。
将来、管理栄養士として巣立つ学生達にとって、栄養ケア・マネジメントに対しての学習と技術の修得は不可欠である。臨床栄養学実習の中では栄養アセスメントのため、計測機器を用いての身体計測を学ぶが、それを大学祭に来校された地域住民の方々に参加して頂くことで、学生にとってはマニュアルにはない質問、疑問に対しての対応、コミュニケーションのとり方、混雑してきた場合の調整対応等、大学内の授業では学ぶことができない貴重な体験の場である。
具体的な方法・流れ
(1) 身体計測コーナー
1-1. 計測(体温、血圧、身長、体重、握力 等)
資料1. 計測値記入用紙
計測(身長)風景
1-2. 計測(骨密度-音響的骨評価値(OSI))
資料2. 骨評価値判定結果表
骨評価 計測風景
骨評価 計測風景
1-3. 計測(体成分分析(InBody))
資料3. 体成分分析結果表
1-4. 計測結果説明・栄養食事相談 アンケート記入
資料4. アンケート用紙
1-5. 展示(人体模型、介護用食事介助用品、高齢者体験グッズ)
展示風景
展示風景
(2) SAT 食生活診断・個別相談コーナー
1. 属性調査
資料1.属性調査表
SAT 食生活診断・個別相談コーナー受付風景(受付後、属性調査表記入)
2. SAT 食事診断および診断結果表
食事内容をフードモデルから選択風景
食事内容をフードモデルから選択風景
資料2.食事診断結果表
3. 適正食事量説明
適正食事量の説明風景
4. 食事相談(個別)
資料3.食事相談(個別)配布資料
食事相談(個別)の風景
5. モニタリング (3 か月間の生活習慣・体重記録)
資料4.生活習慣改善記録用紙
6. 介入 (生活習慣・体重記録開始時から1 か月経過後 担当学生よる葉書送付)
資料5.モニタリングの方への葉書内容
7. 媒体(ポスター掲示)一部
資料6.掲示物 -主食、アルコールのエネルギー等 -
8. SAT 診断・食事相談の満足度調査表(アンケート)
資料7.食事相談満足度調査資料
II. アンケート集計結果報告
1.身体計測コーナー
- 計測参加者:
- 369名
- アンケート記入者:
- 241名(男性72名、女性169名)
- アンケート方法:
- 実施日に来校し、身体計測を希望された中で、アンケートの企画に賛同された方々
1) 参加者属性
アンケート参加者
- 10代~40代女性が多い。
- 本学学生、友人、学生の父母等家族の参加者が多いため。また、男性においてもその傾向がみられるのは同じ理由による。
- 身体計測実施者とアンケート参加者間に128 名の差があるのは、計測コーナーの待ち時間での実施だったためと考えられる。
- 身体計測の進捗状況で未完成のままだったり、性別、年代が未記入のため集計できないものもあり、実施側としては今後の課題として受け止めている。
2) 食事回数
Q1:食事回数について(男性)
- 10代~50代とも3食摂ると回答した人が多いが2食(時々2食含む)もその年代に多いことは、今後、現役世代の食環境の現状に留意しながら継続して調査したい。
Q1:食事回数について(女性)
- 約8割が3食摂ると回答。
- 10代の回答者の約半数が本学1、2年生であったことから日ごろから推奨している”朝食を摂ること”の認識度が高まったと思いたい。
3) 食事時間
Q2:食事時間は?(男性)
- 20代~50代の現役世代が、食事時間(特に夕食)が不規則であると回答。
- 3年間にわたり同様の結果がみられる。理由は仕事のためとの回答が圧倒的に多い。
※Q10で時間帯について詳しくきいている。
Q2:食事時間は?(女性)
- 概ね決まった時間帯に食事を摂っている。
- 不規則と回答した理由として、自分の仕事の都合、家族の帰宅時間に合わせて、なんとなく等。
3) 食べる早さ
Q3:食事を食べる早さ?どのくらいの時間をかけますか。(男性)
- 20代、40代、50代に自分は食べるのが早いと感じ、10 代は普通であると回答。食事に要する時間を聞いているのではなく、本人の感じ方である
- 3 年前の調査との比較では、40代で自分は普通と回答が大半であったが、今回、早いとの回答が逆転。
Q3:食事を食べる早さ?どのくらいの時間をかけますか。(女性)
- ほとんどが自分は普通であると回答。
- 3年前の調査では、各年代で「普通」が「早い」を上回っていたが、今回調査では、40 代で「早い」が若干ではあるが、上回った。
4) 食事量
Q4:食事の量は?(男性)
- Q2 と同じく、具体的に量や重さの数字を示しての質問ではないため、回答は本人の感じ方による。約76%が普通量であると回答。
Q4:食事の量は?(女性)
- 85%が普通と回答。
- 前回は、20 代で自分は大食であるとの回答が他の年代との比較で際立っていて、体型や体重に対して敏感であるためか・・・今後の課題としていたが、今回調査でその差が無くなった。
5) 外食の味
Q5:家庭の味と比べ外食の味はどう感じますか?(男性)
- 43%が外食の味付けは濃い、48%が普通と回答。
- 外食内容を限定しての質問ではないため、本人の感じ方よる。
Q5:家庭の味と比べ外食の味はどう感じますか?(女性)
- 54%が濃い、40%が普通と回答。
- 男性と比較して、濃いと回答した人がやや多くなっている。
6) 食事準備
Q6:食事の準備をするのはどなたですか?(男性)
- 20代の自分で準備するとの回答は、単身者が多いことによると思われる。
- 自分以外との回答は10 代~20 代では母親が多く(34%)、30代~40代では妻との回答が多くなる。
Q6:食事の準備をするのはどなたですか?(女性)
- 全体の55%は自分と回答。
- 10 代で自分以外の回答が83%と高率なのは、前述したように10代回答者が本学学生、あるいは友人が多いことから自宅での両親同居のためと推察される。
7) 外食頻度
Q7:外食の頻度(男性)
- 各年代とも前回調査より、外食頻度は高くなっている。10代~40代で2回以上6回の外食との回答が多いのは、昼食の外食が多い。10代の42%が外食無しと回答。
Q7:外食の頻度(女性)
- 各年代をあわせて、外食しないとの回答が64%。うち10代が38%。男性に比較し外食の比率は低い。
8) 夜食
Q8:夕食後の夜食について(男性)
- 夜食を摂る:33%、摂らない:53%、無回答:14%
- 摂ると回答した内容:菓子、アイス、ラーメン、ご飯など
Q8:夕食後の夜食について(女性)
- 夜食を摂る:53%、摂らない:47%
- 摂ると回答した内容:菓子、アイス、フルーツ、ご飯、乳製品など
9) 留意点
Q9:食生活で気をつけていること(男性)※複数回答
- 系列1:食べすぎないようにしている・・・23%
- 系列2:薄味にしている。
- 系列3:野菜を多く摂るようにしている・・・38%
- 系列4:油ものをひかえる。
- 系列5:特になし。
各年代とも「野菜を多く摂るように」が第1位。前回との比較では、40代~50代でその傾向がでた。
Q9:食生活で気をつけていること(女性)※複数回答
- 系列1:食べすぎないようにしている・・・27%
- 系列2:薄味にしている。
- 系列3:野菜を多く摂るようにしている・・・33%
- 系列4:油ものをひかえる。
- 系列5:特になし。
やはり各年代とも「野菜」が第1位。その他としてバランスに気をつける、家族に合わせると時間が不規則等がある。
10) 困り事
Q10:食生活での困りごと(男性)
- 各年代を合わせて、夕食が遅くなることをあげている。その時間帯を記入していただいたところ、22時以降が60%であった。自分の都合だけでは解決できない部分もあり、今後の課題であろう。
Q10:食生活での困りごと(女性)
- 各年代を合わせて、やはり夕食が遅くなることを気にしているが61%であった。時間帯では、20 時~21 時が多いが、23 時以降との回答も複数。また、家族の嗜好の偏りに合わせる食事作りに困っているとの回答も複数あった。
11) 嫌いな食品、その他
Q11:嫌いな食品、その他自由にお書きください。(男性)
■嫌いな食品
- 野菜(特にねぎ、にら等)が嫌いとの回答が10代に多くみられる。
- その他、きのこ、レバー、漬物全般、納豆、魚等の回答があった。
■その他
- 仕事が遅くなり、食事がおろそかになる。
- 野菜を摂るようにしている。
- 気にはしているのですが…。
Q11:嫌いな食品、その他自由にお書きください。(女性)
■嫌いな食品
- 野菜(ねぎ、グリンピース等)が嫌いとの回答が、男性同様第1位。
- その他、きのこ、肉類、納豆、卵、肉類etc 多岐にわたる。
■その他
- 料理ののレパートリーが少ない。
- 家族に合わせると、ついつい沢山食べてしまう。
- よく噛んで食べるように心がけている。
- 健康だと思われる食品を選んで食べている。
- 家族の好き嫌いで、食生活が偏っているように思う。
- ゆっくり、たくさん噛むようにしている。
- 食材が偏っていないかな?と気になる。
身体計測コーナーで計測や食生活アンケートを通して、自分の身体をよく知り、その改善方法を食生活の面から診断し解決に向けての動機づけ支援に結びつけることを目的とした企画である。参加学生は、両会場を掛け持ちで担当することにしていたが、3年生は他の企画の中心になっている学生も多く、準備から大変な様子だったが、4年生を中心にしてよく頑張ってくれた。今年は卒業生の参加もあり、参加学生にとっては先輩とのふれあいも含め、よい経験になったことと思う。
以下に参加学性の感想の一部を示す。
- お客様が多くて、来年からは担当する学生をもっと増やさないと。
- 第2会場が別室なので、誘導がスムーズにいかなかった。
- 専門でなく全員が仕事分担できるようにするとよかった。(手が空いていたらすぐカバーできる)
- 質問の内容が様々で、対応できないこともあったが大変勉強になった。
- 下級生の皆さん、よく頑張りました。来年もよろしく。
- 説明がうまく出来なく反省。もっと勉強します。
- 毎年きていますと声かけされました。来年も来てもらえる対応ができたかな。
- 計測結果について、詳しく説明して欲しいと言われる方がおおかったので、もっと広いスペースを設け、紙媒体等も充実させるとよいと感じた。
- 来てくださる方が多く、びっくり。多くの方と接することが出来よかった。
- みんなと協力してできたので、とても楽しく勉強になりました。
2. SAT食事診断・個別相談コーナー
- アンケートの方法:
- 実施日に来校し、当企画に参加された方々に用紙を配布し記入
- 当企画の参加者数:
- 279名
1) 参加者属性の内訳(アンケート回収枚数:251 枚 アンケート回収率 90.0%)
2) SAT 診断・食事相談の満足度調査結果
具体的な改善内容
■ダイエット ※( ) 回答数
- 運動量を増やす(歩く時間、階段使用、自転車通学等)(12)
- 間食を減らす、間食の内容を考える(11)
- 食事量を減らす(5)
- 体重を減らす(4)
- 野菜を多くとる(3)
- 甘いものを減らす(2)
- 外食を減らす(2)
- 主食量を減らす(2)
- 脂質を減らす(2)
- 揚げ物を減らす(2)
- 酒の量を減らす(2)
- 食事のエネルギーを考える(2)
- 食べる順序を野菜からにする(2)
- よく噛む(2)
- 腹八分目にする(1)
- 食事時間を改善する(1)
- 3食きちんと食べる(1)
■バランス食 ※( ) 回答数
- 野菜の量を増やす、毎日食べる(30)
- バランスよく食べる(4)
- エネルギーを控える(3)
- たんぱく質摂取量を増やす(3)
- カルシウム摂取量を増やす(2)
- 朝食をバランスよく食べる、メニューを改善する(2)
- 温野菜を食べる(1)
- 揚げ物の調理法を変える(1)
- 脂質摂取量を減らす(1)
- 揚げ物を減らす(2)
- たんぱく質摂取量を減らす(1)
- 食物繊維をとる(1)
- 果物を1日1つとる(1)
- 間食を減らす(1)
- アルコール(1)
- 塩分(1)
- 体脂肪量を減らし、筋肉量を増やす(1)
■減塩食 ※( ) 回答数
- 塩分を減らす(4)
- 汁物の具を多く入れて味噌の量を減らす(4)
- 麺類のスープを飲まない(1)
- 漬物に気をつける(1)
- 果物・いも類をとる(1)
- 副菜をとる(1)
■その他 ※( ) 回答数
- 食事の時間帯を改善(2)
- お酒と運動に気をつける(1)
- 食事量が少ないのでごはんの量を増やす(1)
- 太りたい(1)
- 体をこまめに動かす(1)
参加者の感想
■改善案がわかった・新しく知ることができた
- 改善点がみつかってよかった
- 減塩について気にはなっていたが、調味料の具体的な塩分がわかり減らす努力をしようと思いました
- 不規則な食事のとりかたに注意します
- 栄養素知ることができてよかった
- 塩分が多いことがわかったのでこれからの食事に注意してみようと思った
- カロリーのとりすぎに気が付いた
- 昨日の夕食のエネルギー量や栄養素がわかりこれからの食生活の参考になりました
- 詳しく教えていただいて我流であったことを反省しました
- 健康を考え食生活をみなおすのにとてもよいと思う
- 参考になりました
- 自分が見落としている点を確認できた
- 自分では健康だと思ってはいたが、以外にも足りないことが多かった
- 食事中の栄養素がわかってよかったです
- 食物のカロリーについて知ることができた
- とてもためになりました
- いつも気にしていませんがこれから考えます
- もう少し野菜を食べるようにする
- よくわかっているつもりだけど…できない
■企画がよかった
- こんなに簡単に診断ができるとはびっくりです。具体的にわかってよかったです
- 視覚的にわかりやすかった
- すぐに測れて面白かったです
- 楽しかった
- 有意義でした
■食品サンプルについて
- サンプルが少し足りない
- サンプルが私の食生活を反映していない。私の食べていた品目がない
- 実際に食べたものがなかったので残念だった
- 食品サンプルがたくさんありよかった。食事バランスのグラフの用紙がわかりやすくてよかった
- 食品サンプルの種類を増やして欲しい。SAT診断時実際食べたものと違っていたので
■配布資料について
- サンプルが少し足りない
- サンプルが私の食生活を反映していない。私の食べていた品目がない
- 実際に食べたものがなかったので残念だった
- 食品サンプルがたくさんありよかった。食事バランスのグラフの用紙がわかりやすくてよかった
- 食品サンプルの種類を増やして欲しい。SAT診断時実際食べたものと違っていたので
■学生の対応
- 栄養指導の学生さんがお上手でした
- 学生さんが親切に教えてくださりよかったです
- 学生さんの対応が皆さんとてもよかった
- 学生の皆さんが親切に対応してくれた。ありがとうございました。
- 丁寧な説明ありがとうございます
- 生徒さんの感じがすごくよかった。これからも頑張ってほしいです。
- とても丁寧な説明でした
- もっとフランクにやっても良いと思います。普通に世間話をするような感じで。とても丁寧で一所懸命なコーチングとても好感を持ちました。
- わかりやすく説明していただてありがとうございました
- いろいろ教えていただき大変に参考になりました
- とても親切です
- とてもわかりやすかったです
■その他
- 栄養価の表示項目を選んだわけを知っておいたほうがよい
- 去年よりパワーアップして驚きました。これからも頑張ってください
- 質問事項を前もって整理すべきです
- 資料が足りないときがあった
- 不足していたものが多かったのでこれに基づき改善していきたい
- また診断を受けたいと思います
- 満足している
- 来年も必ず来ます
- 来年も来ることを考えています
- 来年もまた受けに来たいです。ありがとうございました。
- ありがとうございました
III. 総括
地域住民は病院での疾病治療時の栄養指導や食関連の講習会以外に管理栄養士と接する機会は大変少ないのが現状である。管理栄養士養成校として、地域住民への一次予防(健康生活の意識づけまたはメタボリックシンドローム予防のための食生活改善)を目的に、特定保健指導の中心要素である動機付け支援と積極的支援の企画を計画し、本学学生が身体計測および個別食事相談を実施した。
身体計測コーナーでは、計測実施者369名、うちアンケート参加者241 名であった。身体計測コーナーの企画は、平成22 年度の聖栄葛飾祭で第1 回目を実施してから、今回で3年目となる。臨床栄養学の実習を兼ね、多くの参加して下さった地域住民の方々とのふれあいの中から管理栄養士として必要なスキルを学ぶことを目的して始まった。参加学生は専門科目を学び始めた2 年生~4年生までとし、運営に関しては学生主導とし順送りで申し送られる。毎年、実習機器の補充もあり、充実してきていることを実感している。また、毎年、同じ企画で実施することで地域住民の方々が楽しみにしてくださっている様子もうかがえ、今後も継続し、よりいっそうの充実を心がけたい。
食生活診断・個別相談コーナーの参加者数は279 名、アンケートの回答者は251名であった。SAT食事診断が有意義であったと答えた方は221 名(88.0%)、SAT食事診断・食事相談を行って改善点が見つかったと答えた方は201名80.1%)、見つからなかったと答えた方は8 名(3.2%)であった。このうちモニタリング(自己監視法)に参加すると答えた者91 名(36.3%)であった。3か月のモニタリングの結果、25名の返却があり、最後まで実践できた者23名、途中まで実践できた者2名であった。詳細については第7回日本食育学会・学術大会にて発表する予定である。
食育SATシステムはICタグを内蔵した実物大フードモデルを活用した体験型食事診断システムであるが、参加者の興味を大いに引くものであった。体験型食事診断システムで自分の食事内容を知ることをきっかけに、実際の食生活へと結びつける有効な手段でないかと考えられ、動機付け支援ができたのではないかと思われる。
企画は地域住民を対象とした実践的な内容であり、将来、栄養相談を実践する立場となる本学生において管理栄養士養成の視点から有益であった。学生がこの企画に参加することで、参加者へのアプローチ方法や食生活の問題点などを具体的に学び、管理栄養士の仕事に対する意欲や姿勢を高める機会となり、教育効果が大きいものと考えられた。また、食と健康に関する情報の発信源となったのではないかと思われる。
なお、今回の取組みは管理栄養学科の学科長をはじめ多数の教員の協力を頂いて実現出来たことに感謝致します。そして、本企画の趣旨を理解し快く協力して頂いた参加者の皆様に心から感謝致します。
企画・推進
東京聖栄大学 健康栄養学部 管理栄養学科 実施責任者:阿左美 章治
I. 身体計測コーナー
担当学生:4年生17名、3年生15名、2年生5名
- 教 授:栁瀨昌弘
- 教 授:鈴木和枝
- 准教授:髙橋祥子
- 准教授:橋場直彦
- 助 教:大塚静子
- 助 手:矢島克彦
II. SAT食生活診断・個別相談コーナー
担当学生:卒業生1名、4年生12名、3年生22名、2年生20名
- 教 授:橋場浩子
- 准教授:植松節子
- 准教授:鈴木三枝
- 准教授:渡辺順子
- 助 教:佐川敦子
- 助 手:吉田真知子
- 助 手:本間優理亜
文責者
身体計測コーナー:髙橋祥子、食生活診断・個別相談コーナー:佐川敦子