東京聖栄大学 教員 研究業績

氏名 小林 陽子 (コバヤシ ヨウコ) 性別 女性
所属 管理栄養学科 職位 教授・健康栄養学部長
学位  
博士論文  
最終学歴 人間総合科学大学大学院(修士)課程修了(心身健康科学)
資格 管理栄養士
栄養士
現在の研究テーマ 食品ロス削減に関する研究・子どもの食育に関する研究
科学研究費助成事業「審査区分表」における研究分野の区分
小区分コード 小区分名
59040 栄養学および健康科学関連
職歴
年月事項
昭和55年 4月 東京都世田谷区役所砧保健所保健予防課着任
昭和61年 4月~平成16年 3月

同区役所世田谷保健所保健予防課勤務 以後 3保健所で 通算25年間勤務

公衆栄養活動(健康づくり活動・乳幼児健診・成人健診・国民健康栄養調査・特定給食施設指導・食環境整備・基本計画策定等)担当

平成 7年 4月~平成 9年 3月 保健所機能再編検討委員会栄養部門委員
平成 9年 4月~平成17年 3月 新保健所:世田谷保健所健康推進課勤務
平成12年 4月~平成14年 3月 健康日本21地方計画「健康せたがやプラン」策定事務局委員
平成13年 4月 行政計画(基本計画・実施計画等)策定委員
平成14年 4月~ 小学校と地域の協働による食のモデルプロジェクト「ぱくぱく健康キッズ&タウン」リーダー
平成16年 3月 住民・企業・NPO・行政の食のネットワークづくり「食のコミュニケーション会議」リーダー
平成17年 4月~平成20年 3月 同区役所子ども部保育課勤務
平成18年 4月~平成20年 3月 学校法人 食糧学院 東京栄養食糧専門学校公衆栄養学非常勤講師
平成20年 3月 同区役所退職
平成20年 4月~平成22年 3月 学校法人食糧学院 東京栄養食糧専門学校 公衆栄養学・栄養教育研究室勤務
平成21年 4月 順天堂大学医学部衛生学講座入学(研究生)
平成22年 4月~平成29年 3月 学校法人帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科 勤務
平成29年 4月~平成31年 3月 東京聖栄大学健康栄養学部管理栄養学科 准教授
平成31年 4月~現在 東京聖栄大学健康栄養学部管理栄養学科 教授
令和 5年 4月~現在 東京聖栄大学健康栄養学部長
学会及び社会における活動
現在所属している学会 日本栄養改善学会、日本公衆衛生学会、日本食育学会、日本健康教育学会、日本民族衛生学会、日本給食経営学会
昭和55年7月

社団法人 日本栄養士会 正会員(現在に至る)

社団法人 東京都栄養士会 公衆衛生部会 正会員(現在に至る)

日本栄養改善学会会員(現在に至る)

日本公衆衛生学会会員(現在に至る)

平成14年10月~ 東京都・千葉県・埼玉県・長野県・特別区等食育シンポジウム講師
平成16年 3月 食のモデルプロジェクトシンポジウム運営リーダー
平成16年 4月 日本健康教育学会会員(現在に至る)
平成19年 4月 特定非営利活動法人 健康フォーラムけやき21理事に就任:世田谷区を拠点に食育活動を展開 (現在に至る)
平成21年 3月 杉並区食育推進会議検討会講師
平成21年 5月 日本健康学会会員(現在に至る) 世田谷区・熊本県研修講師
平成22年 4月 世田谷区食育推進「食のコミュニケーション会議」委員(現在に至る)
平成22年 4月 世田谷区子ども部との連携による育児サークルへの食育講座講師(現在に至る)
平成23年 4月 日本母性衛生学会・東京都支部会員(現在に至る)・東京都支部幹事
平成24年 6月・9月 墨田区食育フェスティバル実行委員会委員 日本栄養士会災害支援チーム(JDA―DATスタッフ登録)
平成25年 4月 世田谷区清掃・リサイクル部との協働事業(食品ロス削減普及啓発事業)
平成25年 7月 世田谷区災害対策室主催 災害時の支援活動検討会「防災アクション会議」委員 (現在に至る)
平成27年 5月 日本食育学会代議員(現在に至る)
平成27年 7月 中央区特定健康診査・特定保健指導評価委員会委員就任(現在に至る)
平成29年 4月 葛飾区元気食堂推進事業担当(現在に至る)
平成30年 4月 葛飾区食育推進ネットワーク協議会学識委員(現在に至る)
令和元年 5月 葛飾区元気食堂推進事業協議会会長就任(現在に至る)
令和元年 9月 世田谷区子育て支援ネットワーク会議学識委員就任
令和 3年 3月 中央区国民健康保険データヘルス計画・特定健診、特定保健指導評価委員会学術委員就任(現在に至る)
令和 5年 7月 葛飾区国民健康保険データヘルス計画・特定健診、特定保健指導評価委員会学術委員就任(現在に至る)
賞罰
昭和58年10月 第30回日本栄養改善学会 学会賞受賞
平成14年 5月 世田谷区政策評価委員会において「健康せたがやプラン」優秀賞受賞
平成15年 5月 東京都栄養士会表彰
令和 5年 6月 全国栄養士養成施設協会会長顕彰賞
著書(平成9年以降)
  著書、学術論文等の名称 単著
共著
の別
発行又は発表の
年月日
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 概要
  食卓の教科書
共著 H21.03 第1出版 栄養士・管理栄養士業務の中心的な仕事として献立作成がある。献立・料理の特性や調理方法等についてわかりやすく解説した。
  公衆栄養学 共著 H25.02 光生館 地域の公衆衛生。公衆栄養活動の動向と実際の活動事例について、執筆を担当した。
  子どもの食と栄養 共著 H26.02 中山書店 保育士養成課程では、「子どもの食と栄養」は必須科目である。小児の栄養は、身体的及び精神的な発育・発達に不可欠であり、特に乳幼児の栄養は、生涯の健康状態に強く影響する。そこで、本教科書は、保育士養成課程での教科書として子どもの食と栄養に関わる基本的な必須事項と「保育所における食事ガイドライン」等の指針で示されている事項を踏まえてわかりやすく解説する。 食育の推進と感染症及び食中毒に関する事項の執筆を担当した。
  カレント公衆栄養学 共著 H26.02 建帛社 管理栄養士国家試験出題基準にそった厚生・内容とし、栄養改善学会コアカリキュラムで示された教育目標を盛り込む。行政栄養士の業務、さらに管理栄養士全体の業務についての理解を深めるべく、他職種や立場の異なる管理栄養士の視点をコラムで盛り込む。公衆栄養プログラムの実例をあげ、PDCAサイクルに基づいて解説し、実際のプログラム展開に役立つものとする。
PDCAサイクルに基づいた実践事例を執筆した。
  公衆栄養学実習 共著 H29.09 第一出版 地域の公衆栄養活動を実施するにあたっての実際的な手引書として作成した。活発なグループワークができるように話し合いのルールや事前・事後学習のテーマ及び実施後の評価方法としてルーブリック評価を導入した。公衆栄養活動の企画立案、実施・評価の第8章から第12章及び参考事例の執筆を担当した。
  ライフステージ栄養学 共著 R3.09 光生館 幼児期について執筆した。
学術論文(平成17年以降)
  著書、学術論文等の名称 単著
共著
の別
発行又は発表の
年月日
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 概要
  小学校6年生における「弁当箱ダイエット法」を用いたランチバイキング学習前後の食物選択の改善 共著 H20.08

日本教育学会誌

小学生を対象に「弁当箱ダイエット法」を用いたランチバイキング学習を実施した。このランチバイキング学習を通して、児童の食物選択内容が改善するかを検討した。
  5歳児と保護者の間食調査 単著 R2.9  日本健康学会誌,86,、66-67(2020) 5歳児と保護者の間食調査 ~間食における保護者と子どもの相違点について
風見公子 小林陽子
紀要(平成17年以降)
  著書、学術論文等の名称 単著
共著
の別
発行又は発表の
年月日
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 概要
  幼児の食生活に関する調査研究―朝食摂取を中心にー
共著 H23.12

昭和女子大学紀要

心と身体の健やかな成長のため、幼児期に望ましい食習慣をつくることはその後の人生の健康を左右するといっても過言ではほど重要である。本研究では幼児期、特に保育園児における食生活の現状を把握し、さらに、保育園児の食生活に大きく関わっている保護者の食意識も把握しながら今後の保育園における食育の取り組みについて検討することを目的とした。
蕨迫栄美子、小林陽子、野口美奈、島津早奈英、吉田美津子
  保護者の食に関する意識は子どもの食生活にどのような影響を与えるか 単著 R3.10 東京聖栄大学紀要第13号,1-13(2021) 保護者の食に関する意識は子どもの食生活にどのような影響を与えるか
風見公子 小林陽子
ポスター発表(平成17年以降)
  著書、学術論文等の名称 単著
共著
の別
発行又は発表の
年月日
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 概要
  子どもから家族への食情報発信の可能性~小学校6年生対象とした食に関する学習事例から~ 共著 H17.09

第52回日本栄養改善学会

都内小学6年生を学習者として食に関する学習を実施し、プロセス評価を行うことにより、①児童が学習活動のなかでどのような気づきをしたのか②食生活改善への意欲はそうしたきづきとどのように関連しているのかを明らかにし、子どもからの食情報発信の可能性を検討することを目的とした。 方法:世田谷区小学校120名で、総合的学習の時間4時間を利用してクラス単位で実施した。結果:児童自身のことから家族、学校給食へと拡がりがみられた。自分のことでは、食についての関心が少しだったけど興味がわいた。家でもやっていきたい。お母さんにまかせず自分で弁当を作ってみたい。主食・主菜・副菜をそろえることが大切など、児童が主体的にきづき、前向きにとらえている児童が多かった。
坂口寄り子 高田しずか 小林陽子 村山伸子 武見ゆかり

  小学校高学年の体重に対する意識と食行動、食物摂取状況との関連 共著 H17.09 第24回思春期学会 近年、小学校高学年にもやせ願望が多くみられ、ダイエットの低年齢化が指摘されている。本研究の目的は、小学校高学年児童のダイエット志向と食行動、食物摂取、QOLとの関連を検討することにある。対象及び方法:2002年に東京都世田谷区6小学校の5年生に健康・食生活の質問調査と簡易型じきしき食事歴法(BDHQ)を実施した。「もっとやせたい」「「ちようどよい」「どうでもよい」のうち、「どうでもよい」と回答した者以外を解析対象とした。結果:女子では、「もっとやせたい」37%、「ちようどよい」55%であった。やせたい女子のうち、11歳女子のBMIで90パーセンタイル値21.9以上の児は、13%に過ぎなかった。やせたい女子は、他群に比べ、実際に食事量を減らした事がある者が多く、野菜をたくさん食べるセルフェフイカシーが高い者が少なく、食物摂取状況では、ご飯、果物、菓子類が少なかった。気持ちが暗くなり、やる気がしない、幸せと思わないと回答する児の割合も有意に高かった。考察:成長期のダイエット志向は女子だけでなく、男子にも見られること、女子の場合は、QOLとも関連していることを踏まえた働きかけの必要性が示唆された。
嶋田雅子 小林陽子 岡田加奈子 武見ゆかり
  地域における栄養教育と食環境統合プログラム評価 第3報 ~環境の変化~ 共著 H17.10 第64回公衆衛生学会 ヘルスプロモーションプログラムにおいて環境整備の重要性が「指摘されているが、その評価についての研究は少ない。そこで、児童を対象とした栄養教育と食環境整備を統合プログラムの一環として実施した食環境の変化について検証した。方法:世田谷区内の商店街、スーパー、小学校、保健所が連携し、食情報の発信、ヘルシー弁当の提供を企画実施した。介入地区と対照地区の商店での食情報の提供、食物提供状況の変化を、プログラムの実施前後に商店主に質問紙調査を実施して把握した。前後調査とも、回答した介入地区185店、対照地区160店について解析した。結果:商店街全店について「健康づくり」に関連した情報提供を実施している店の割合は、介入地区で事前21%→事後35%へ有意に増加した。一方、対照地区では、21%から28%で有意な増加は見られなかった。 考察:介入地区の商店街全体で健康・食情報を提供する店数が有意に増加したことは、食料品や飲食店以外の店も参加でき、商店街全体で取り組めるプログラムであったことを示している。情報提供店数は若干増加したものの、健康的な食物提供は大きな変化は見られなかった。これは、1年間という短時間のプログラムであったためと考えられる。
村山伸子 小林陽子 佐々木敏 武見ゆかり
  地域における栄養教育とう環境づくり統合プログラムの評4報行政施策への波及 共著 H17.10 第64回公衆衛生学会 「ぱくぱく健康キッス&タウン」プロジェクトにおいて、せたがや保健所が中心になって学校や商店街を巻き込み、コーディネートしながら地域のネットワークを構築し、活動の定着を図った。この取り組みから今後の健康づくりの行政施策への展開について検討した。内容:「コーディネートの内容」①学校内の学習と地域がつながるために、学習成果を地域に情報発信するため、関係者への依頼、調整を行った。ちらしの配布や保護者会、商店街などに対し、情報提供媒体を活用して家庭や商店街、近隣の住民の巻き込みを図った。②学校単位に児童・保護者・商店主間で情報の共有を図る協議会を設置し、活動の調tあ。整を図った。成果:保健所の企画調整・コーディネーション機能が明らかになり、研究者や地域と一緒に取り組んだことにより、職員の発想の転換とスキルアップにつながった。学校と連携がとれるようになり、教育ビジョンに位置づけられた。産業振興部との連携が深まり、協働事業実施することとなった。
小林陽子 渡邉裕二 村山伸子 武見ゆかり
  地域における栄養教育環境づくり統合プログラム及び;第1報:児童の食行動の変化 共著 H17.10 第64回公衆衛生学会 学校を拠点とした栄養教育と地域の食環境づくりの統合プログラム「ぱくぱく健康キッス&タウン」を開発・実施し、その有効性を検証することを目的とする。児童の食知識・食態度・食行動及び食物摂取状況の変化を明らかにする。方法:世田谷区介入2小学校、対照校4校の児童422名である。栄養教育前の5年生時に事前調査を、教育後の6年生に事後調査を行った。  結果:食態度では、介入群・対照群ともに有意に増加していた。食態度では、栄養のことを考えて食事をすること、野菜を食べることは健康な生活をする上で「大切なこと」と答えた児童が対照群では、有意な変化がなかった一方、介入群では、有意に増加していた。食行動では、毎日朝食を摂取する児童が介入群で90→95%と有意に増加したが、対照群で114g→122gと有意に増加していたが、対照群では、122g→121gとほとんど変化がなかった。考察:栄養教育の具体的な目標とした内容で対照群と比較して介入群には望ましい変化が見られたことから本プログラムの有効性が明らかになった。
岡田加奈子 佐々木敏 武見ゆかり 小林陽子
  地域における栄養教育食環境づくり統合プログラムの評価第2報 保護者の食行の変化 共著 H17.10 第64回公衆衛生学会 1報に引き続き、「ぱくぱく健康キッス&タウン」プロジェクトで実施前後で、児童保護者にどのような変化が見られたかを検討した。方法:介入校2校及び対照校4校である。介入校の保護者には、児童の授業参観及び学習支援への参加、子どもの学習内容を資料として配布、PTAによる参加型健康学習会の実施、学校公開授業などで情報提供を行った。結果:介入群の保護者女性では、食知識(I日に野菜350以上、BMIの適正域)、食態度(主食、主菜、副菜のそろう食事をすること、脂肪を取り過ぎないことの重要性の認識)、食環境の認識(スーパーや商店街、子どもを通じて学校からの健康に関する情報が得られる)で有意な改善が見られた。食物摂取では、介入群女性は1000キロカロリーあたりの穀類摂取量が有意に増加した。対照群は、果物が有意に減少、豆類が有意に増加したが、栄養素摂取では有意な変化は見られなかった。一方男性では、介入群でほとんど変化がなかった。考察:児童との接触時間が長く、情報交換も多い女性には、児童の学習の波及効果が期待できるが、男性では難しいことが示唆された。
武見ゆかり 小林陽子 佐々太敏 村山伸子
  幼児の望ましい食習慣形成をめざした保育園栄養士による食育の効果~子どもの食に関する調査結果~ 共著 H20.04 第2回食育学会 子どもの食生活は保護者に依存していることから、保護零の食に対ずる意識と家庭の食生活の実態を把握し、保育園の食育に生かすために保育園園児の保護者に調査を実施した。方法:世田谷区立保育園の4. 5歳児の保護者1416人を対象として起床時間・就寝時間・朝食・夕食における主食・主菜・副菜の摂取状況・望ましい野菜の摂取量・保育園の食育に期待する事等、27項目の食に関する調査である。質問紙は、園児の連絡帳に挟んで配布、1週間の留め置き式で回収は担任が行った。回収数は、1313人で回収率は65%であった。結果:就寝時間が早い児ほど、朝食は毎日食べている。食事中の会話が多い群は、テレビがついていない傾向がある。夕食における主食・主菜・副菜はそろっている家庭が多いが、朝食では、副菜料理が29.5%と少ない傾向であった。 考察:改定された保育指針を参考に区立保育園の食育計画を立て、子ども連動させた保護者への食育を展開することが重要である。
堀内菜緒子 比嘉恵好 川添安子 小林陽子 蕨迫栄美子 吉田美津子
  幼児の望ましい食習慣形成を目指した保育園栄養士による食育の効果第2報~世田谷区立保育園における食育計画~ 共著 H20.04 第2回食育学会 食育基本法の施行に伴い、保育所における食育の推進が明確に示され、子ども達が豊かな人間性を育み、生きる力を身につけていくために保育と連動した形での食育が求められている。そうした指針を受け、世田谷区保育課及び保育園栄養士はこれまでの食育の内容、すすめ方を検証し、新たな食育計画の策定を試みたので、報告する。 方法:栄養士連絡会議や研究会で現状の保育園における食育のすすめ方と内容を話し合うとともに、外部講師による「新保育指針」と「計画策定」をテーマにした研修を通して課題意識の共有化を図った。そこから出された課題と第1報で報告した「子どもの食に関する調査結果」を踏まえ、今後の区立保育園としてめざす目標の共有化と重点テーマを明らかにした。計画策定にあたっては、各園の子どもの特徴や実情に応じた取り組みが基盤となることから、区全体の計画と園単位の個別計画の2段階で策定した。結果:栄養士間の話し合いによる現状把握と課題分析の結果、①食育の目標・ねらいが個々の栄養士にまかされ、共通の理念や目標、位置づけが明らかになっていない、保育と連動した取り組みが困難な状況にある。②子どもの食に関する実態や保護者の意識に関する現状把握ができていない等の課題が明らかになた。それらの課題を踏まえ、保護者対象の調査を実施し、(第1報)。全体計画では、大目標を「食べることを楽しむ子どもに!」とし、栄養士間で共有した。また、幅広い食育のテーマの中から重点テーマとして「主食・主菜・副菜をそろえて、バランスよく特に朝食に~」と「野菜をたっぷり食べよう」の2テーマを設定した。具体的な手法は、園内での遊びを通した食育プログラムと親への支援として栄養だよりやホームページを通して食への関心を高めたり、家庭における食生活改善につながることを目的とした情報提供を行った考察:食育目標や計画内容を栄養士全員で検討、他職種に説明したことにより保育士や看護師と連携した食育の機会が増えた。食育のレベルアップに必要な教材費や研修費の予算措置がされる等、財政部門等の事務職の理解が深まった。今後は、保育士等他職種と計画策定の段階から話し合いや情報の共有を図る等、連携を深める工夫が必要である。
小林陽子 堀内菜緒子比嘉恵好 竹野はるか 川添安子 亀田和代 蕨迫栄美子 吉田美津子
  幼児の望ましい食習慣形成をめざした保育園栄養士による食育の効果第3報~区立保肩園栄養士による食育の展開~ 共著 H20.04 第2回食育学会 第1報及び第2報に踏まえ、世田谷区立保育園の食育計画として設定した「食べることを楽しむ子どもに!」を目指し、2つの重点目標「主食・主菜・副菜をそろえて」「野菜をたっぷり食べよう」を目標に日々の保育の中で子どもがさまざまな食体験を重ね、楽しみながら、食に関心を持つことができるよう食育を展開したので、報告する。方法:栄養共通の食育計画に基づき、3つの媒体を活用しながら保育園単位で子どもの状況や関心度等を踏まえ、年齢別に作成した計画のもとで実施した。5つの媒体とは、①遊びを通した食育プログラム(給食で使用する食材例えば、そら豆の皮むきやとうもろこしのひげとり等)、ゲーム(世田谷版食育カルタの活用)、②栽培、収穫体験「育てることで命の大切さを知る」、③調理活動「食べる意欲を育てる④エプロンシアターを通して3群の食材の働きを知り、じようぶなからだは栄養が大切ということをわかる。結果:子どもの反応は、毎日給食を提供し、子どもと接する中で食べ物の選択法が自然に身についている様子が伺える。栄養士の評価は、子どもの成長にあわせ、年齢にあった媒体を用いていくことが重要である。 考察:子どもが生涯にわたり、食に関心を持ち、自分にあった食を選択できる知識と方法を身に付けるために、その出発点となる保育園という場で継続的に食育ををすすめる重要性を再認識した。今後は保育士や調理担当者と連携し、保護者会や保育参観を利用した食育を重視していく。
比嘉恵好,斉藤敬子,石川千春,堀内菜緒子,小林陽子
  保護者の食行動が園児食習慣に及ぼす影響 共著 H21.09 第56回日本栄養改善学会 近年、保育所における給食に対する保護者の要求は大きくなっており、新たな保育指針においても食育の推進を図ることが求められている。就学前の子どもの食習慣形成(しつけ、嗜好、子どもの発育・発達に合わせた食事の質と量)は保護者に依存している為、保護者への食育が大きな意味を持つ。保育園に通園する子どもを持つ保護者の食事づくりに対する意識が子どもの食習慣にどのような影響を与えている力ヽを調査し、保護者に対する食育のあり方を検討することを目的とした。「あなたは食事を作るのが好きですか?」の問いにあまり好きな方ではない184人15.1%、苦痛である33人2.7%と答えており、これらの回答者は惣菜、冷凍食品、弁当、コンビニのおにぎりやサンドイッチを利用している頻度がすごく好き、普通と答えた保護者より有意に高かった。
小林陽子、風見公子、鈴木三枝、神保恵子、堀内菜緒子
  管理栄養士・栄養士養成のための臨地・校外実習に関する調査 共著 H21.10 第68回公衆衛生学会 平成12年栄養士法の一部改正に伴い管理栄養士の免許制、国家試験受験資格の見直しが行われた.その後のカリキュラム改正では、専門的知識及び技術を有する管理栄養士養成が提示され、その実習は「臨地実習」と呼称が変更され、実習内容の充実・強化が示され、臨地・校外実習は重要な位置づけとされている。本研究は、管理栄養士・栄養士養成のための実習に関する調査を行い、効果的養成カリキュラム構築の指標を得ることを目的とした。 1. 特定給食施設の届出状況は病院分野は全施設届出に対し、事業所分野では、臨地・校外両方を受託する施設での届出率は72%、校外のみ受託する施設のそれは約44%と少なかった。2.委託給食の状況は、事業所分野は全給食施設のうち94.1%に対し、病院分野では全給食施設すべてが直営であった。3.病院分野は管理栄養士が複数在籍し、事業所分野では管理栄養士有資格者が少なかった。4.病院分野の実習担当責任者の勤務年数は平均10年以上であるのに対し、事業所分野では平均5年未満であった。5.実習受託者が要求する事前教育内容は、"積極的態度"、"言葉遣い"、"礼儀作法"が高かった。本研究において、臨地・校外実習受託者は、養成校での事前教育として、実習生の"積極的態度"、"言葉遣い"、"礼儀作法"など基本的態度の備えが希求されていることが認められた。また、病院分野、事業所分野では、給食管理システムや管理栄養士の登用状況に相違があることを明らかにした。
風見公子、小林陽子、鈴木三枝、神保恵子、渡辺満利子
  管理栄養士養成における「包括的計画論一workshop方式」の教育効果について 共著 H21.10 第68回公衆衛生学会 本校では管理栄養士に関連する全ての分野を有機的に関連付ける総合科目として「包括的計画論演習」を平成15年以来実施している。この教科目の具体的なねらいは管理栄養士業務における事業の企画・立案・実現およびその評価を統合的に計画することである。管理栄養士が実社会において遭遇する問題をより良い解決に向け実績を上げる為のシュミレーションを体験することが目的である。本ワークショップは前半2日間は在校で授業を9時~17時実施し、後半4日間はヤマハリゾートつま恋に泊まり込みで実施された。毎日のポスト結果で「参加意識」「内容の理解」「チームワーク」共に経日的に良くなっている。但し、第3日目には、合宿開始で一且低下したが最終的には最も良い状況になった。この教科目によって学生が「正解のない」現実の職場で当面する問題解決の方略手段および取り組み方を疑似経験できた。
鈴木三枝、小林陽子、風見公子、豊川裕之
  幼児の食生活に関する研究 保育所における保護者及び保育者の食育に関する意識と食育を推進する環境整備についての検討 共著 H22.09 第75回民族衛生学会 保育所に通園する子供の保護者と保育者(保育士・栄養士等)の、食育に関する意識について比較するとともに、保育所で、食育を推進するにあたってどのような条件や環境が整えばいいのかを検討した。
小林陽子 風見公子 鈴木三枝 豊川裕之
  管理栄養士養成における「包括的計画論ーworkshop方式」の教育効果について[第2報) 共著 H22.10 第69回公衆衛生学会 workshop形式で行った管理栄養士養成の包括的演習の成果と参加に関する学生の意識の変化について、評価した。
鈴木三枝 小林陽子 風見公子 豊川裕之
  働く母親の食に関する意識と子どもの食生活との関連 共著 H23.10 日本栄養改善学会 働く母親の食に関する意識や態度が子どもの食生活にどのような影響を及ぼすのか、母親の年代との関連を検討した。
小林陽子 風見公子 鈴木三枝 豊川裕之
  母親の過去の食経験と現在の食生活及び子どもの食生活状況・子育て観との関連 共著 H26.11 第79回民族衛生学会 幼児の食生活の大部分は養育者に依存していることから、子どもの健やかな成長・発達を促し、豊かな食生活を営むためには養育者への働きかけが重要である。母親の子どもの頃の食経験が現在の食生活や子育てに深く関わっているという仮説を立て、その関連性を明らかにすることを目的として調査を実施した。
小林陽子 中野博子 丸井英二
  食育サポーター事業in葛飾区」の取組み(第3報) 共著 H29.07 東京聖栄大学特別研究発表会 葛飾区と連携して実施している「食育サポーター事業における産官学による食育の8年間の実績をまとめた。小林陽子 鈴木三枝
  食育サポーター事業in葛飾区」の取組み(第4報) 共著 H30.8 東京聖栄大学特別研究発表会 葛飾区と連携して実施している「食育サポーター事業において「知っ得メモ」を配布した認定店の店主及び利用者の反応について調査した。
小林陽子
  かつしかの元気な食応援店事業」の取組み(第5報) 単著 H31.8 東京聖栄大学特別研究発表会 知っ得メモ作成によって学生の課題発見、情報収集、わかりやすい媒体の作成能力が養われたを検証するため調査を行った。
小林陽子
  かつしかの元気な食応援店事業」の取組み(第6報) 単著 R1.8 東京聖栄大学特別研究発表会 食育サポート店(280店)を対象に、継続の意志、知っ得メモを見ての反応、記事の内容についての評価について調査を行った。
小林陽子
  かつしかの元気な食応援店事業」の取組み(第7報) 単著 R2.8 東京聖栄大学特別研究発表会 葛飾区と連携して実施している「食育サポーター事業において「知っ得メモ」を配布した認定店の店主及び利用者の反応について調査した。
小林陽子
  葛飾区包括連携事業報告「シニア食育講座」の結果について 共著 R2.10 公衆衛生学会 フレイル予防につながる食物の調達や準備に関する事項等高齢者の食物アクセスについて葛飾区内シニア自主グループに参加する元気高齢者の実態を把握した。
  かつしかの元気な食応援店事業」の取組み(第8報) 単著 R3.6 東京聖栄大学特別研究発表会 葛飾区と連携して実施している「食育サポーター事業において「知っ得メモ」を配布した認定店の店主及び利用者の反応について調査した。
小林陽子
  地域子育て支援拠点における乳幼児を対象とした食育に関する研究 単著 R3.6 東京聖栄大学特別研究発表会 世田谷区内おでかけ広場を利用する乳幼児を持つ保護者に対して、離乳食の心配事、子育て支援拠点の利用状況等について調査した。
小林陽子
  幼児園児の食育事業・食育指導のための幼稚園児及び保護者の生活習慣と食習慣に関する調査第5報) 共著 R3.7 東京聖栄大学特別研究発表会 幼稚園児及び保護者の生活習慣と食習慣について実態調査をし、両者に対する食育事業につなげる基礎資料を得ることを目的として調査を行った。
  かつしかの元気な食応援店事業」の取組み(第9報) 単著 R4.6 東京聖栄大学特別研究発表会 葛飾区と連携して実施している「食育サポーター事業において「知っ得メモ」を配布した認定店の店主及び利用者の反応について調査した。
小林陽子
かつしかの元気な食応援店事業の取組み(第10報)   R5.6 東京聖栄大学特別研究発表会 かつしかの元気な食応援店事業 ~教員によるオンライン講座に結果について~
報告書(平成17年以降)
  著書、学術論文等の名称 単著
共著
の別
発行又は発表の
年月日
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 概要
  かつしかの元気食堂推進事業   H29年度03~R3年度03 かつしかの元気食堂推進事業受託研究報告書 葛飾区保健所との協働による元気食堂推進事業「メニュー開発」・「店舗のメニュー栄養計算」・「店舗等への調査研究」
講演・その他(平成17年以降)
  著書、学術論文等の名称 単著
共著
の別
発行又は発表の
年月日
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 概要
研修講師   H17年度~H20年度   ○保育所職員を対象とした給食管理・栄養教育に関する研修指導
自治体講演会講師   H26年度   〇豊島区生涯学習講座講師
自治体講演会講師   H27年度   〇千葉市食育推進講演会講師
自治体講演会講師   H28年度   〇江戸川区保健所特定給食施設講習会講師
講座講師   H20年~現在に至る   〇地域自主グループ・育児サークル
葛飾区食育ネットワーク会議   H29年度~   葛飾区内の食育団体のネットワーク化を検討、推進する会議の委員
中央区特定健診保健指導評価委員会   H30.2月   中央区特定健診保健指導評価委員会委員として参加
自治体講演会講師   H30.2月   文京区特定給食施設講習会講師
自治体講演会講師   H30.3月   墨田区栄養管理講習会講師
自治体講演会講師   H30.3月   葛飾区内の食育ボランティア育成研修会講師
葛飾区元気食堂推進協議会学識経験者委員   H30.7月   葛飾区元気食堂推進事業を推進するための検討会議の委員
葛飾区元気食堂推進協議会会長   R元年6月   葛飾区元気食堂推進事業を推進するための検討会議会長
中央区国民健康保険データヘルス計画・特定健診保健指導評価委員会   R3.9月   中央区国民健康保険データヘルス計画・特定健診保健指導評価委員として管理栄養士の立場で参加
にこわ新小岩オープニングセレモニー食育講座   R4.07   新小岩保健センターからの依頼によりオープニングに伴い、幼児向けの食育講座を実施。
かつしかの元気食堂推進事業元気食堂オンライン講座   R4.06・07   区民を対象としたオンライン講座で「野菜摂取量の増加及び外食・中食の選び方」について実施。
日本テレビ「あなたは小学5年生より賢いの?」問題監修   令和3年10月・令和4年8月    
昭和女子大学小児生活習慣病予防健診   R5.7.22・7.29    昭和女子大学と世田谷区医師会による健診業務において個別栄養指導を担当した。
かつしかの元気食堂推進事業元気食堂公開講座   R5.8.30   公開講座講師として「災害時の栄養を考える。~普段の備蓄に加えたい食品~」を担当した。

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