氏名 | 折口 いづみ(オリグチ イヅミ) | 性別 | 女性 | |
---|---|---|---|---|
所属 | 食品学科 | 職位 | 助教 | |
学位 | 修士(人間環境学)[福岡女子大学] 登録番号人修第165号 | |||
博士論文 | ||||
最終学歴 | 福岡女子大学大学院人間環境学研究科栄養健康科学専攻 修了 | |||
資格 | 管理栄養士 栄養教諭一種免許状 中学校教諭一種免許状(家庭) 高等学校教諭一種免許状(家庭) |
現在の研究テーマ | 食品の機能性評価と生体代謝反応に関する研究 |
---|
科学研究費助成事業「審査区分表」における研究分野の区分 | |
---|---|
小区分コード | 小区分名 |
38050 | 食品科学関連 |
職歴 | |
---|---|
年月 | 事項 |
平成28年 4月~令和2年 3月 | 十文字学園女子大学人間生活学部食物栄養学科 有期助手(3年任期1年延長) |
令和 2年 4月~現在に至る | 東京聖栄大学健康栄養学部食品学科 助教 |
学会及び社会における活動 | |
---|---|
現在所属している学会 | 日本食品科学工学会、日本家政学会、日本調理科学会、日本食生活学会 |
令和 2年 4月 | 日本家政学会関東支部若手の会 幹事(現在に至る) |
学術論文(平成17年以降) | |||||
---|---|---|---|---|---|
著書、学術論文等の名称 | 単著 共著 の別 | 発行又は発表の 年月日 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 | 概要 | |
新規低温真空乾燥技術により作製した粉末食品の香気特性の解明(修士論文) | 単著 | 2016年2月 | 福岡女子大学 | 新規低温真空乾燥技術により作製された粉末食品(株式会社KAORIルネサンス)や実生柚子精油の香気特性の解明のため揮発性成分をSPME法にて吸着・濃縮し、GC/MS-Oで評価した。分析により香気特性を強く反映した粉末であることが確認された。熱風乾燥法を用いた春ウコン粉末は1,8-cineoleを中心に熱損失が極めて大きいことも確認され、本技術の有用性が明示された。 実生柚子精油は接木柚子精油よりも良質な香気特性を持つことが判明した。精油の香気特性は粉末にも反映され、乾燥工程における品質の劣化なども認められなかった。(折口いづみ) |
|
Physiological effects of an oil rich in gamma-linoleinic acid on hepatic fatty acid oxidation and serum lipid levels in genetically hyperlipidemic mice | 共著 | 2019年2月 | Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition , 64(2),148-157 |
種々の多価不飽和脂肪酸が肝臓脂肪酸代謝に与える影響について、雄ICRマウスと雄SDラットを用いて比較検討を行った。食餌油脂にはパーム油(飽和脂肪)、サフラワー油(リノール酸)、γ-リノレン酸高含有油(月見草油由来)、エゴマ油(α-リノレン酸)および魚油(EPA・DHA)を用いた。 食餌脂肪の違いによる脂肪酸代謝の応答の多様性が確認され、特にγ-リノレン酸と魚油による脂肪酸酸化活性への影響がマウスとラットにおいて確認された。 (井手隆、折口いづみ) |
|
An Oil Rich in γ-Linolenic Acid Differently Affects Hepatic Fatty Acid Oxidation in Mice and Rats | 共著 | 2020年9月 | Biological and Pharmaceutical Bulletin,2020 年 43 巻 9 号 p. 1382-1392 | 種々の多価不飽和脂肪酸が肝臓脂肪酸代謝に与える影響について、雄ICRマウスと雄SDラットを用いて比較検討を行った。食餌油脂にはパーム油、サフラワー油、γ-リノレン酸高含有油、エゴマ油および魚油を用いた。 マウスとラットでは異なる脂肪酸酸化活性の経路が存在することが示唆され、動物実験での効果をヒトに適用する際にも注意が必要であると考えられた。(井手隆、折口いづみ) |
口頭発表(平成17年以降) | |||||
---|---|---|---|---|---|
著書、学術論文等の名称 | 単著 共著 の別 | 発行又は発表の 年月日 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 | 概要 | |
γ-リノレン酸高含有油脂が高脂血症マウスモデルの肝臓脂肪酸代謝と脂質レベルに与える影響 | 共著 | 2017年8月 | 日本食品科学工学会第64回大会 (日本大学 湘南キャンパス (生物資源科学部)本館) |
γ-リノレン酸高含有油脂(GLA)は肝臓の脂肪酸酸化系酵素の活性とmRNA量を用量依存的に増加させた。パーム油、サフラワー油群と比較し、GLA10%添加群の酵素活性と対応する酵素のmRNA量は顕著に増加した。SREBP-1とPPARで二重制御を受けるリンゴ酸酵素と各種脂肪酸不飽和化酵素mRNA量はGLA7?10%添加でサフラワー油群より有意に上昇した。パーム油と比較し、サフラワー油とGLAは血清のトリアシルグリセロール(TG)、コレステロール(Chol)、リン脂質濃度を有意に低下させた。GLAはサフラワー油と比較し、7%以上の添加でTG濃度を、3.5%以上の添加でChol濃度を有意に低下させた。(折口いづみ、井手隆) | |
多価不飽和脂肪酸が肝臓脂肪酸代謝に与える影響-マウスを用いた動物実験による検討 | 共著 | 2017年11月 | 第8回機能油脂懇話会 (明治大学駿河台 リバティタワー) |
種々の多価不飽和脂肪酸含有油脂が、マウス肝臓の脂肪酸代謝に与える効果をサフラワー油、パーム油、γ-リノレン酸高含有油脂(GLA)、エゴマ油、魚油を用いて比較した。ラットと同様マウスにおいても、魚油は強く肝臓の脂肪酸合成を抑制し、脂肪酸酸化活性を増加させることが確認された。また、GLAはPPARαの活性化を介し、脂質代謝に関与する様々な遺伝子の発現に大きな影響を与えることが示された。さらに、PUFAによる脂肪酸合成制御にChREBPβの発現変化が大きな役割を果たす可能性を初めて示した。 (折口いづみ、井手隆) |
|
食餌脂肪のタイプは共役リノール酸の脂質代謝調節機能を修飾する | 共著 | 2019年5月 | 第73回日本栄養・食糧学会大会 (静岡県立大学 経営情報学部棟) |
多価不飽和脂肪酸含有油脂がCLAの機能に与える影響を検討するため、γ-リノレン酸(GLA)高含有油脂を食餌脂肪としてマウスを用いて比較・検討し、GLA群ではCLAは脂肪組織の大きな減量は引き起こすものの肝臓脂肪酸合成増加と肝脂肪蓄積を引き起こさないことを確認した。パーム油を食餌脂肪とした場合にCLAで観察される脂肪肝は脂肪組織枯渇によるグルコース代謝遅延を補償するためグルコース代謝に肝臓の脂肪酸合成系が動員された結果であると推察していたが、この考えには修正を加える必要がある。(折口いづみ、井手隆) |
ポスター発表(平成17年以降) | |||||
---|---|---|---|---|---|
著書、学術論文等の名称 | 単著 共著 の別 | 発行又は発表の 年月日 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 | 概要 | |
実生柚子およびその加工品の香気・味特性評価 | 共著 | 2014年6月 | 第51回化学関連支部合同九州大会 (北九州国際会議場) |
山口県俵山産の実生柚子及びその加工品の香気・味特性をGC/MS-O、味認識装置TS-5000Zを用いて検討した。柚子果汁のGC-MS分析の結果、実生柚子は市販柚子に比べピーク検出量が多く見られることがわかった。におい嗅ぎ分析では、シトラスやフローラルのにおい成分や柚子の青臭みを呈するにおい成分を同定した。さらに味認識装置で分析した結果、実生柚子が市販の1.75倍の甘味と1.63倍の酸味を有することも明らかになり、実生柚子果汁が豊かな風味特性を有することが示唆された。 (折口いづみ、山内良子、小浜友紀子、金川敏治、石川洋哉) |
|
低温真空乾燥技術により作製した粉末試料の香気特性評価 | 共著 | 2015年6月 | 第52回化学関連支部合同九州大会 (北九州国際会議場) |
低温真空乾燥技術により作製した食品粉末試料の香気特性評価をGC/MS-Oを用いて行い、その有用性を検証した。 春ウコン粉末を分析した結果、1,8-cineoleやlinaloolなどの低沸点の重要なにおい成分が多く残存していることが確認された。一方、熱風乾燥技術により作製された粉末ではそれらの成分が大きく減少しており、香りの損失が確認された。他の食品粉末試料も重要なにおい成分の残存が確認され、本技術の有用性が明示された。 (折口いづみ、原口笑理桂、山内良子、森方重貴、小林弘司、石川洋哉) |
|
コーヒー豆の焙煎によるポリフェノール含有量の影響 | 共著 | 2022年9月 | 一般社団法人 日本調理科学会2022年度大会(兵庫県立大学姫路環境人間キャンパス) | ポリフェノール含有量の高い浅煎りコーヒーの開発を目的とした。コーヒー粉末浸出液100mL当たりのポリフェノール含有量を測定した結果、浅・中煎りの方が深煎りのものより多い傾向を確認できたが、中煎りの値が最も高く、品種による差も見られた。産地の異なるコーヒー豆も同様に測定したが、差はあまり見られなかった。浅煎りコーヒーにはコーヒー特有の渋味や苦味が少なく、非常に飲みやすいという特徴に着目し、、嗜好性の高いフルーツコーヒーを作製できた。さらに生豆の種類によって酸味や甘味、風味の出方が変わることも判明した。(折口いづみ、荒木裕子) |
報告書(平成17年以降) | |||||
---|---|---|---|---|---|
著書、学術論文等の名称 | 単著 共著 の別 | 発行又は発表の 年月日 |
発行所、発表雑誌等又は発表学会等の名称 | 概要 | |
科学研究費助成事業 研究成果報告書 |
共著 | 2019年6月 | 科研費 | ゴマリグナンとγ-リノレン酸の組み合わせがラット肝臓の脂肪酸酸化系の酵素の活性と遺伝子発現を相乗的に増加、相加的に脂肪酸合成を抑制し、血清脂質濃度低下に極めて有効な効果を示した。また、γ-リノレン酸高含有油脂が先天性高脂血症マウス肝臓の脂肪酸酸化を強く誘導し、脂肪酸合成抑制作用も示した。この油脂は本疾患モデルの血清脂質濃度低下、リポタンパク質代謝改善にも極めて有効であった。多価不飽和脂肪酸に対する代謝応答がラットとマウスで大きく異なる場合があることなども明らかにした。(井手隆、折口いづみ) | |
令和2年度受託研究報告書 | 共著 | R3.05 | 東京聖栄大学食品学科 | ||
共同研究報告講演要旨「匠の調理技術が調理・加工食品の機能に及ぼす影響に関するフィージビリティスタディー」 | 共著 | R4.06 | 東京聖栄大学 | 食材が料理・加工食品に生まれ変わる変化を、多面的分野から科学的に解析し、食の匠の技による食材の変化を明らかにするとともに、その技を取り入れた加工技術の開発、その流通技術、そしてより美味しく食事を提供する技術等の高度化に資する知見を集積することを目的として、食品学科の構成員の多彩な専門分野から、これまでの研究の現状を調査した。 北村義明、荒木裕子、岡本直也、貝沼章子、片山佳子、谷本守正、福田亨、植芝牧、熊谷美智世、福留奈美、吉田光一、篠原優子、山本直子、折口いづみ |
|
令和4年度受託研究報告書 | 共著 | R5.05 | 東京聖栄大学食品学科 |